SEOは死んだ…なんてかっこいい事を言ってみたい

語ってみた  2016年1月3日  Ritchy  5,851 views

SEOを巡る状況は変わり続けている

WEB広告やメディアの仕事をやっている為、SEOについて相談を受けることがあります。
正直なところ、最近はSEOに対して若干曖昧な返答をせざるを得ない事が多いですね。
「こういう事をやれば確実に上位表示できてアクセスが取れます」なんて、一昔前のSEO業者の営業みたいなことは、(昔も言ってないですが)今はますます言えなくなってきています。

以前は検索エンジンからの情報収集がユーザーの主流で、検索エンジンのアルゴリズムも今ほど高性能ではありませんでした。SEOという手段を用いたら短期間で結果が生まれて、そこから狙っている目的がそこそこ達成されるという状況だったのです。
なのでSEOをすれば人が集まる、というのはそれほど間違った答えでは無かったです。

SEOはユーザーと寄り添っている?

ですが、今現在ではSNSやキュレーションアプリの比率が増えてきて、口コミという新しい情報収集手段がますます発達してきています。また、ユーザーがネットに接続する手段も大きく変わり、PC/ガラケーがスマートフォンやアプリに取って代わられようとしています。

もちろん、言うまでもなく検索エンジンのアルゴリズムも進歩してますので、以前の様に仕様の穴を突いてごまかしが効く状態でも無いです。
そして、SEOはUIやUXと関連性が強くなり、立ち居地がユーザー寄り、むしろユーザーと寄り添っているようにも感じます、

SEOの相談って実は困ります(笑)

そんな状況なので、「うちのサイトでSEOをやって人が集まるんですか?」と質問されるとものすごく困ります。何が困るって、決まった一つのアクションをすれば簡単に成果がでると思っているフシが見え隠れするからです。

実際は「それだけだと難しいと思いますよ」と返しますし、その反応をみてその人がどういった位置づけでSEOについて考えているのかを理解します。
そして、「これは骨が折れそうだな」とか「話しても分かってもらえないかな?」とか、いろいろと考えてその後の対応をする事になるでしょう。
結果、面倒なことになって困るんですよね。

SEOについての話も実は面倒です(笑)

正直、SEOの話し自体かなり面倒なんです、話をしだすとそのビジネスやサービス、コンテンツを始めようとした潜在的な動機ぐらいまで、掘り下げないといけなくなります。
それは、SEOがユーザーの体験を満たし続けるための一つの方法でしかなくなってきたからだといえるでしょう。

また、そのコンテンツを長く続けていくためには、細かく分析をしてユーザーの体験の向上をし続けないといけないという課題も出てきます。
そういう課題改善に向けた継続した試みと、SEOがリンクするからこそ、一過性のアクションだけで終わらせない必要も生まれます。
そして、そうなってくると「とりあえずSEOやって効果をあげようか」というのが、ますます成果から遠ざかることだってありえると考えるのです。

そう考えていくとSEOって面倒な話だと思うのですが。

都合よく結果が出るSEOは死んだ

もし仮に単純なSEO施策ですぐに結果が出たと今言われたら、それは単にマイナスだったものがゼロになったのでは?と思います。
もしくは、ほとんど無いでしょうけれど、SEOに必要な要素がすべてそろっていたが、技術的な部分だけ改善できていなかった場合ぐらいです。
なので都合よく結果が出るようなSEOは死んでしまったと言いたいのです。
(この文章自体、このオチが言いたかっただけなんですが)

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