はてさて、長島と聞いて思い浮かぶものは?
長島と聞いてどこにあるのかピンと来る人はなかなかいないのではないでしょうか?
鹿児島県の長島町と言われても同様でしょう。
どんな場所で、どんな産業があって、何が有名なのかというのも、正直関西に住んでいる人間にはサッパリ分かりません。
「天草が近い島だよ」と言われて、なんとなく水産業が盛んなイメージが湧いてくるぐらいです。
でも、具体的に何が有名かと言われても、例えば関さば、大間のまぐろ、鹿児島だと枕崎のかつおの様に、ピンと来る名物があるのかといわれると、正直分からないですね。
正直、あまり注目をされない名物という位置づけになりそうですが、長島の夢一水産のプロモーションというのは、実際に目の当たりにして目を惹かれました。
また、手に取った人のストーリーが見えそうな、そんな商品だと思いました。
夢一水産の「長島シャトン」の正体とは?
商品としてはいたって普通の海産物です。
特別な素材を特別な方法で処理しているような、そういったもの珍しさがある訳でも無いです。
もちろん、その土地で採れたものを職人がこだわりや誇りを持って作った商品なので、そういった部分でのほかの商品との違いや特徴はあるとは思います。
ただ、同じレベルのものが並んでしまったら、埋もれたり違いが出しにくいとは思いますし、ブランド化された商品と比べたら、足を止めてみてくれる人も少なくなるでしょう。
人がごった返す百貨店の物産展で、多くの人が足を向けるのがテレビや雑誌、ネットなどで有名なブランドの商品です。
正直、それ以外のものとなると、例えば赤いのれんや、大漁旗など一辺倒のアピールが多くなり、売り子が試食で人を集めるような似たり寄ったりのアプローチになってきます。
そんな中を見渡して目に映る「白」と「蒼」と「猫」!
雑多な中にある洗練されたデザインと、上品な清潔感に目が留まるのも仕方ないと思います。
気がつくと足をとめて色々と話を聞き始め、今晩のつまみにタコのマリネとアイゴのスモークマリネと、もう一品を買ってしまいました。
まんまとプロモーションにハマってしまったといえばそれまでですが、
商品を手に取り、購入させて、こうして記憶に残るというのは、
相当効果の高いプロモーションだという事です(少なくとも自分にとってはそうでした)。
パッケージと物語の先に続くストーリー
夢一水産の「長島シャトン」は、鹿児島生まれのグラフィックデザイナー、丈井 彰一郎さんがプロデュースだそうです。
丈井さんのブログにも書かれているように、「視認性、インパクト、好感度」の全てに見事に引っかかってしまったのが自分です(笑)
仔猫のシャトンというキャラクターと、フランスのアルルから長島に流れ着いて居つくまでのストーリーを作り、それにあったデザインをされています。
違いを打ち出すために作られたデザインやストーリーではあるのですが、僕はその作られたストーリーの先にある、利用者の反響がイメージできました。
例えば、奥様方や子供にとっては「あのかわいい猫の絵がついた魚」という会話のキッカケとして、贈答品としては「高級洋菓子のような箱の魚」というギャップや驚き。
幼い子供が「あのネコのお魚たべたい~」ってダダをこねたり、
20代の女性達が「あのネコかわいいね~」って言っているストーリーが思い浮かびます。
そういう意味で凄く良いプロモーションだなと思います。
ちなみにパッケージの違いはこんな感じです。
▼普通のパッケージ
▼長島シャトン
全然イメージが違いますよね。
「長島シャトン」の肝心のお味の方ですが
百貨店の物産展の商品って正直言って少し高いんですよね。
そんな中で商品を3点も買うってことで、味は察してください。
食したのが少し前なので、今からいくら気の効いたことを言っても嘘くさいかな?というのもあって、具体的なお味の方のコメントは控えさせてもらいます。
今となっては「本当に美味しいです」としかいえないのがちょっと残念です。
ちなみに、購入できる機会のほうはかなり限られているようです。
長島の方の道の駅で売っているのは知っていますが、
それ以外で自分が見かけたのは、阪急の九州物産展と、
鹿児島のアミュプラの一階のイベントでした。
少しずつメディアに出る回数も増えてきているので、
徐々にこれから目にする回数がふえてくるかもしれません。
ただ、現状だと物産展などに出店されるのを待つしかないでしょうかね?
もし、興味をもたれた方がいらっしゃいましたら夢一水産さんのFacebookページがあるので、そちらで情報を探してみてください。