ブラジル人は実は贅沢?

ブラジル文化  2001年4月3日  Ritchy  3,349 views

ブラジルといえばどちらかというと貧しい国

ブラジルといえばどちらかというと貧しい国だというイメージが強いかもしれません。確かに、南北格差という言葉があるくらいだから、南半球にあると言うことだけで十分に貧しい国だと言えるかもしれません。実際、ブラジルがかかえている対外債務はかなりの額になるんではないでしょうか。それなのに、あれほど陽気に過ごしているブラジル人には心底驚かされます。日本なんか不良債権という言葉を聞いただけで暗くなってしまうのですから。

ただ、経済的に貧しいということが、貧しい国であるということとは違うでしょう。確かに、世界的にみると、経済においてはブラジルは下の方に位置するでしょうが、貧しさという言葉は必ずしも経済的な事だけに使われることではないからです。また、経済的に貧しいことが必ずしも悪いわけではないし、日本人は清貧という言葉を作るほど、逆にその貧しさの価値を認めていたように思えます。

広大で豊穣な大地を持つ国土を持っているブラジル

ブラジルは経済的には貧しい国ですが、広大で豊穣な大地を持つ国だけに、旱魃のひどい北東部などを除けば、こと食料についてはかなり贅沢が出来る国でもあります。
また、個々の食材がかなり安く、時々信じられない値段が付いていることがあります。コーラなども日本の半額以下で買えます。ブラジル人はたくさん食べますし(牛肉なんかはキロ単位で買いますから)、また、たくさん食べ物を残しては捨てています。食糧資源が豊かな国では日本のような資源が少ない国とは異なり、食べ物を残すことが良いとされる習慣があります。
食べ物を残すことで、「食べられないほどのごちそうを出してくれてありがとう」、という意味の感謝となるのです。

広大で豊穣な大地を持つ国土を持っているブラジル

リオで日本食を食べたことがありますが、その店で出された天ぷらは、日本の店で出るものの3倍の量はありました。それでいて、日本よりもかなり安いのです。もったいない根性を出してそれだけの量を残さず食べたら、次の日から体調が悪くなり、帰国後に寝込んでしまいました。

そういった意味ではブラジルというのは豊かな国だと言えます。日本人は自分たちが豊かだと思っていますが、携帯電話やブランドのバッグにお金がかけられることよりも、好きなものをたくさん食べられることの方が豊かでもあり、幸せであるように思います。最近はダイエットブームに拍車がかかっていますが、ダイエットに必要なのは食事制限ではなくて体を動かすことの出来る場所だと思いますが…。また、携帯電話がないからといって、ブラジル人は不幸せではないですし(ブラジルでも携帯電話は見かけましたし、だんだんと増えてきているみたいですが)。

経済状況が悪くても自分たちの生活を楽しんでいるブラジル人

常識では考えられないような事件が起こり、それと時を同じくして景気も悪くなり日本もだんだん暗くなっているようです。こういうときこそブラジル人の陽気さやいい加減な所を見習った方がいいんじゃないかと思います。
経済状況が悪くても自分たちの生活を楽しんでいるブラジル人のほうがよっぽど素晴らしいように思えます。まぁ、そんなことを食糧資源の貧しい日本でいっても仕方ないでしょうね。どんなに景気が良くても、牛肉をキロ単位で買うためにはかなりのお金がかかりそうですから。
そういう意味では、やっぱりブラジル人は贅沢なんでしょうか?

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