[ブラジル北東部]世界遺産に認定された美しい街「オリンダ」

オリンダという名前の意外な由来

1537年に建設された都市、オリンダは、建設者であったドゥアルテ・コエーリョ・ペレイラがこの大地をみて、”Oo linda!!(なんと美しい)”と言ったことに由来すると言われています。ブラジル北東部は砂糖黍によって16世紀に隆盛を迎え、奴隷売買の中心だったサルヴァドールを中心に、様々な建築物が残されている。現在、世界遺産に登録されているオリンダの美しさは、オレンジ色の屋根と白い壁、緑なす海と澄み切った青空にある。温暖な気候の中に現れた美しい風景に、ずっとこの場所で暮らしてみたいと思わせたほどである。

もしかしたらこっちの説の方が正しい?

小リスボンとまで言われたオリンダには、ポルトガルから伝わったアズレージョと呼ばれる青色の装飾タイルを使った美しい壁画や様々な建築物が残され、古き時代を彷彿とさせる。オリンダはかつて、ブラジルに侵略してきたオランダ軍によって破壊され、オランダ領にかわったことがある。そのためか、オランダの影響を受けている部分があるとのこと。そういわれてみると、「オリンダ」と「オランダ」、何となく似ている気がしますね。案外、オランダという国名が都市の由来かも…いずれにしろ、オランダによって破壊された都市を立て直したのは市民達の力。その人々の努力はオリンダを世界遺産にまで引き上げたのだといえるでしょう。

植民地時代のブラジルの中心に残る過去の建造物

ブラジル北東部は植民地時代ポルトガルからの移民を多く受け入れた玄関であり、当時のブラジル社会の中心とも言える場所です。ですから、オリンダやサルヴァドールなどには植民地時代の建築物がたくさんのこされています。そういった植民地時代の建築物が多く存在しているのは、黒人奴隷を使役して生産した砂糖による巨万の富があったからです。現在のブラジルの中心とも言えるリオ・デ・ジャネイロが(ブラジルの首都はブラジリアですが、ブラジルの中心とは言い難いでしょう)、かつては疫病に苦しむ貧しい港町だったぐらいですから。オリンダは現在では田舎になってしまいましたが、世界遺産に登録されている町並みは都会にはない美しさを見せてくれます。まさに”Oo linda!!(なんと美しい)”といった所でしょうか。

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