ブラジルの自然といえばアマゾン川とイグアスの滝?
ブラジルにはアマゾン川があり、広大なジャングルがあることは良く知られている。また、イグアスと言う、ナイアガラと比べても引けを取らない巨大な滝もある。アマゾンは説明するまでもないでしょうし、イグアスも世界三大瀑布と呼ばれているという程度しか説明するつもりもないです。いずれも、実際訪れたことがあるが、それほど大きな感動を受けるまでには至らなかった。アマゾンは自然の宝庫と言うよりも、木々が生い茂るだけで湿度の高い緑の地獄だった。自然が多くたくさんの動物がいるという印象があったが、それほどでもなく、かえってジャングルの中にはいると見通しが悪くなり、動物の姿を見ることは出来なかった。 イグアスにしても、その巨大さに圧倒されはしたが、別段もう一度行ってみたいという感情は生まれなかった。それよりも、人なつっこいハナグマと色とりどりの蝶、そして、滝の飛沫の涼しさと水のはじける音だけが印象に残っている。
パンタナール湿原の自然や動物の姿はすばらしい
それに比べて、ブラジル西部にある湿原地帯、パンタナールの美しさ、動物の多さ、自然の姿には感動を覚えた。たくさんの鳥とワニ、果てしなく続く湿原に泳ぐ魚、カピバラの親子、それらはアマゾンでは見ることの出来なかった生命力にあふれたブラジルの大地でした。ブラジルと言えばアマゾンという短絡的なイメージが、これほどまでに素晴らしい場所を覆い隠していたこと、ある意味での日本人の無知が少しばかり嫌になりました。
すばらしい場所だからこそ気になる環境問題
ただ、自然の楽園とも言えるパンタナールですが、密漁や環境問題などの社会問題を抱えつつあるようです。近年、パンタナールの自然が欧米にも知れ渡り、エコツアーという名目で、多くの外国人がパンタナールを訪れています。日本のテレビでもここ数年間の間に、数回ですがパンタナールの動物や自然を扱ったテレビが放映されていました。日本人の旅行者も増えてきているようです。 旅行者が増えることで、様々な影響が出てくるのではないかと不安に思っています。また、近年の温暖化や異常気象の影響も表れていると言われています。日本で快適な生活を送りながら、ふと、地球の反対側を思い浮かべてしまう僕にとっては、毎日聞かれる悲観的な状況にいてもたってもいられなくなります。